【写真で解説】スーパーカブ110プロ(JA07)のフロントタイヤの取り外し方・取り付け方

アイキャッチ画像スーパーカブ
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タイヤ交換やブレーキシュー交換をする際に必要となる、フロントタイヤの取り外し、取り付け。作業的に複雑なところはありませんが、タイヤ取り付けの際のトルク管理は必須です。

※セルフ整備はあくまで自己責任のもとで行なってください。

用意するもの

プラスドライバー(2番)

メーターケーブルを外すために使います。

メガネレンチ (19mm&14mm)

アクスルシャフト、ナットを外すために使います。

ハンマー

タイヤを外した後に、フロントを支えるために使います。
リアに重しを載せる場合は、不要です。

トルクレンチ

アクスルナットを締める際に使います。

走行中、タイヤが外れたら目も当てられません。3000円程度のトルクレンチは安い保険と考えましょう。

E-Valueの20〜110Nmがあれば、カブのメンテは大概いけます。

【E-Value】 プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m

ソケット(19mm)

トルクレンチでアクスルナットを締める際に使います。

もしソケットを持ってない場合、単体で買うよりソケットレンチセットを買ったほうが間違いなくお得です。こちらもE-Valueとかだともう少し安いですが、使わなそうなビットが多く入っているのが、個人的には好きじゃないです。使用頻度が多い工具ので、ちょっと足してSK11買えるなら、断然こちら。

【SK11】ソケットレンチセット TS-312M 12PCS 差込角:9.5mm 12点 1セット

作業手順(取り外し方)

センタースタンドを立て、エンジンの下にハンマーを立てる

タイヤを外すとフロントが落ちるため、ハンマーでつっかえ棒をします。車体が安定した状態で、エンジン下に置くのではなく、後ろに荷重をかけ、フロントを軽く持ち上げた状態で、ハンマーを滑り込ませます。

もちろん、リアに重い荷物を載せるでもOKです。

メーターケーブルを外す

プラスドライバーでネジを抜き、メーターケーブルを抜き取ります。

ブレーキケーブルを外す

先端のアジャストスクリューを手で回して外します。ブレーキケーブルを抜き取った際に、円柱状の軸受けが落ちることがあるので、紛失しないように注意です。

アクスルシャフトを外す

車体正面に向かって左側からアクスルシャフトが、刺さっています。左側のアクスルシャフトに14mmのメガネレンチを、右側のアクスルナットに19mmのメガネレンチをかけ、ナット側を緩めます。

ナットが外れれば、アクスルシャフトを抜きます。シャフトを回しながら力を入れれば抜けます。抜けなければ、シャフトのエンドをハンマーで叩けば抜けると思いますが、軸方向以外に力がかからないようにするのと、ネジ部を叩かないように注意です。

タイヤを外す

シャフトが抜ければ、タイヤが落ちます。万が一つっかえ棒がしっかりはまってなければ、フロントが落ちるので、タイヤを外す瞬間は注意です。

作業手順(取り付け方)

タイヤを取り付ける

車体正面に向かって右側のフロントフォークにある凸部と、ブレーキケースの凹部を合わせるように、タイヤを下からはめ込みます。

上はNG例。凹部が丸出しになっています。この状態ではケーブル類がうまく装着できません。

アクスルナットを取り付ける

車体正面に向かって、左側からアクスルシャフトを挿します。タイヤを支えながらなので、少々作業がしにくいです。シャフトが通ったら、ナットを取り付けます。

シャフト側に14mmのメガネレンチ、ナット側に19mmのソケットをつけたトルクレンチをかけて、ナット側を締めます。締め付けトルクは59Nmです。手ルクレンチは止めましょう。

ハンマーを外す

タイヤがフラフラするとケーブル類がつけにくいため、タイヤがついた段階でハンマーを取り外し、車体を安定させます。

メーターケーブルを取り付ける

メーターケーブル先端の凹部を、受け側の凸に合わせてしっかり差し込みます。位置が合わない時は、軽く回せば入ります。

ケーブル挿入後、プライスドライバーでネジを締めます。

ブレーキケーブルを取り付ける

ケーブル先端を円柱の軸受けに通し、アジャストスクリューを取り付けます。ブレーキの遊びを確認しながら、最適な場所までアジャストスクリューを締め付けて、終了です。

いきなり全開で走ることはせずに、低速で走行しながら、ブレーキの遊び量やメーターの動作を確認しましょう。