【写真で解説】スーパーカブ110プロ(JA07)のタイヤ交換

スーパーカブ
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チューブタイヤであれば何の車種でも、交換は基本的に同じと思います。失敗が少ないと定評のある結束バンドを使った方法を紹介します。タイヤの外し方は、関連記事を参照ください。

※セルフ整備はあくまで自己責任のもとで行なってください。

用意するもの

タイヤレバー

[DRC]タイヤレバー 230mm

Webikeで評価が高かったので、これを使っています。タイヤレバーはタイヤ交換用の工具なので、KTCなど一般的な工具メーカーより、バイクパーツを扱っているメーカーのほうがよさそう、と思ったことも一つあります。

虫回し

[DRC]エアバルブコアドライバー

虫回しは何を買っても大した値段はしないし、特に機能性が要求されるものでもないので、何でもよいです。ただし、14インチタイヤの場合、柄が長いとスポークと干渉して、作業しにくい可能性があるので、こちらもやはりDRCを使っています。

タイヤ

14インチは選択肢が少ないです。ダンロップかIRCかミシュランか。コスパはダンロップのD107でしょうか。ミシュランはビード部が硬く交換しづらい話も聞くので、初めての交換では避けたほうが無難かもしれません。

[ダンロップ]D107 フロント 70/100-14 M/C 37P[ダンロップ]D107 リア 80/100-14 M/C 49P

チューブ

[ダンロップ]バイクタイヤチューブ 2.75-14

ゴムとしては内圧だけ保持できればOKですよね。タイヤの中なので紫外線にも当たらないし、チューブがバーストした話なんて聞かないので、よっぽど変なメーカーなもの買わない限りは、何でもいいのかなと思っています。

リムバンド

[ダンロップ]リムバンド 22-14

リムに巻きつけ、リムがチューブを傷つけるのを防ぐゴムバンドです。応急的にはガムテープを巻きつけることもあるほどなので、これも、巻いてさえおけばそんなに神経質にはならなくていいのかも。ゴム幅やゴム厚は多少融通ききますが、適合するリム径を間違えるとアウトなので、よく確認して購入しましょう。

ビードワックス

[マルニ工業]タイヤクリーム

これもWebikeの口コミで評価が高かったため、マルニのものを使っています。代替として石鹸水を使う手もありますが、作業環境によってはすぐ乾きます。なかなか入らない時は余計にいらだつため、おすすめしません。

結束バンド

100均のものでOKです。今回使用したダイソーのものは、締め付けた際に何本か切れましたが、まあよしとします。長さは30cmを購入すれば間違い無いです。もし、短かった場合は、2本をつないで使うこともできます。

もちろん、タイヤレバーだけで作業する場合は、不要です。

スパナ(12mm)

バルブナットを外すために使います。

チューブタイヤの構造

初めてタイヤ交換する方は、タイヤの構造を簡単にでも理解した上で、作業をしたほうがスムーズかもしれません。ダンロップ殿のサイトの図を参考にしてみましょう。

色々な言葉がでてきていますが、ビードと呼ばれる部分で、リム(タイヤと組みつくホイール部分)に固定されているイメージだけでもつかめれば、タイヤ交換をする上では、他は重要でないです。なお、よく聞く、”ビードを落とす”とは、リムに張り付いたビードを、リムの内側へ落とし込み、タイヤとリムの結合を外す作業です。

また、よくある失敗としてリムとビードの間に、チューブを噛み込んでしまい、パンクしてしまうものです。そのあたりも、この図でイメージしておきましょう。

作業手順

空気を抜く

虫回しをバルブに差し込み、バルブコアを抜き取ります。
スパナ(12mm)でバルブ根元のバルブナットを外します。
タイヤを上から押し、中の空気を抜きます。
※傷入り防止のため、段ボールや井桁の上で作業しましょう。

ビードを落とす

ビードがリムの内側に張り付いた状態になっているため、タイヤを上から押しこみ、リムの内側に落とし込みます。一周落とし終わったら、タイヤをひっくり返して反対側も落とします。

ビードをリムの外側へめくり出す

タイヤレバーを差し込み、隙間にもう一本のタイヤレバーを差し込みます。この時、チューブを挟まないように、隙間の中を確認しながらやります。チューブを再使用しない場合は、気にせずどうぞ。

あとに差し込んだタイヤレバーをこじり、ビードをホイールの上にめくりあげます。30mmほど離れた場所に、再度タイヤレバーを差し込み、めくりあげる、を繰り返し半周ほどめくる。

タイヤレバーを差し込んだ状態で、ホイールの上をスライドさせ、残りの半分を一気にめくりあげる。

チューブを引き出す

バルブと反対側から、チューブを引き出します。
最後バルブ部だけになったら、バルブを押し込み、ホイールから抜き取ります。

タイヤをホイールから外す

片側のビードがリムにひっかかっている状態です。矢印の方向からタイヤレバーをいれ、タイヤを外します。初めてだと苦戦するポイントかもしれません。

リムバンドを交換する

必要に応じて、ホイールを磨きます。さびさび。もっときれにいに磨きたかったのですが、子どもが横で飽きているので、ここまで。
リムバンドはバンドの穴とリムの穴をあわせましょう。

チューブに空気を入れる

ねじれ防止を目的に、軽く空気を入れます。チューブが新品の場合、折りくせの解消も担います。外したバルブコアをつけ忘れないようにしましょう。

※写真は空気いれすぎなので、タイヤに入れる前に少し抜いています

チューブをタイヤに入れる

タイヤの黄丸(軽点)をバルブ位置に合わせ、チューブをタイヤにいれます。

結束バンドで縛り上げる

タイヤとタイヤの間から、チューブがはみ出ないように、結束バンドでしっかり縛り上げます。空気が多すぎる場合、軽く抜きましょう。

ビードワックスを塗る

ビードとホイールにしっかりビードワックスを塗る。

ホイールにはめる

最初にバルブ側をいれ、バルブをホイールに通してしまいます。バルブが再度ホイールから抜けないように、少しだけバルブナットをつけます。

あとは、ホイールを上から押さえつけ、少しずつタイヤを入れていきます。入りにくい場合は、タイヤレバーでこじります。チューブがタイヤからでてこないようしっかり結束バンドで固定できていれば、パンクの心配はありません。

全てタイヤが入ったら、バルブナットを固定します。

空気を入れる

規定圧の空気を充填して、適当に放置し漏れなきことを確認します。OKであれば、車体に組み付けて完了です。