ロービームが点灯しなくなったため、バルブの球切れと思いきや、ヘッドライトソケットの損傷。ソケット交換に挑みます。なお、この手のヘッドライトソケットは、端子が溶けて点灯不良を引き起こす事が多いようです。
用意するもの
ヘッドライトソケット
【キタコ(KITACO)】ヘッドライトソケット ホンダ用キタコのこれを使いました。ホンダ用、ホンダデュアル用、ヤマハ用の3種類ありますが、ホンダ用です。カプラー形状と配線の並びが違います。
なお、参考まで純正品の品番は33130-KYF-003です。
マイナスの精密ドライバー
カプラーの端子を抜く時に使います。100均で買った1.0mmのものを使いましたが、カプラーに刺されば、必ずしもマイナスドライバーでなくてOKです。
交換方法
ヘッドライトからソケットを外すまでの作業は、バルブ交換の記事をご参照ください。
純正品からゴムカバーを外す
キタコ品には防水用のゴムカバーがついていません。そのため、純正品の防水カバーを外して使うことにします。純正品はもう使わないので、配線を切ってもよかったのですが、今回は、端子を抜いてゴムカバーを引き抜くことにしました。なお、蛇足ですが、この端子は、110型の平型端子なるものです。
端子先端は跳ね上がっており、カプラーに引っ掛かることで、配線をカプラーに固定されています。そのため、カプラーの開口している方向から、マイナスドライバーを差し込み、端子の跳ね上がり部分を押さえつけます。その状態で、逆側から配線を引っ張ると配線が抜けます。
なお、抜けにくい場合は、軽く配線をカプラーへ押し込んだ状態で作業すると、よいかもしれません。端子の跳ね上がり部分が、カプラーにがっつり引っかった状態だと、抜けにくいです。
無理して引っ張ると、端子の加締め部分が抜けたり、断線する可能性があるので注意です。
カプラーから抜いた端子の形状です。赤丸部分が上述の跳ね上がり部分になり、マイナスドライバーを押し付けると端子が平らになり、カプラーから抜ける構造です。
端子を抜いたら、ゴムカバーを引き抜きます。アースが通っている穴は、穴径が端子より小さかったですが、無理やり引き抜きました。気になる場合は、端子を抜かずに配線を切りましょう。
キタコ品にゴムカバーをつける&端子を差し替える
先ほど外したゴムカバーを、キタコ品に装着します。要領は先ほど同様で、カプラーから端子を引き抜き、ゴムカバーの穴を通した後、再度カプラーに端子を挿します。但し、一つ注意があり、純正品とキタコ品では、ロービーム(白)とアース(緑)の並びが逆です。そのため、純正品と同じ並びになるように、端子をカプラーに挿しましょう。
備考(純正品とキタコ品の差異について)
配線の並び
上述の通り、ロービーム(白)とアース(緑)の並びが逆です。
ゴムカバーの有無
これも上述の通り、キタコ品にはゴムカバーがついていません。
配線の長さ
キタコ品の配線は、純正品の3倍ほど長いです。
ソケットのスプリングの硬さ
バルブを装着する際、ソケット内部のスプリングが縮みますが、キタコ品のスプリングはかなり硬く、取り付けがし難かったです。但し、単に純正品のスプリングがヘタっていた可能性もあり。