エアフィルターは、エンジンの燃焼に使う空気を濾過するための部品です。エアフィルターが汚れて目詰まりをすると、吸気効率が低下し、エンジンに適正量の空気を送り込めなくなります。その結果、燃費の低下やパワーの低下など、引き起こしてしまいます。
なお、カブのエアフィルターはビスカス式といって、濾紙を使ったタイプなので洗浄はできません。汚れた場合は交換です。
メーカー推奨の交換頻度:20000km毎
ショップの目安工賃:1000〜2000円
※セルフ整備はあくまで自己責任のもとで行なってください。
交換部品
純正代替部品メーカーで、コストパフォーマンスに定評があるNTBです。
JA07(スタンダート/プロ)、JA10(スタンダート/プロ/クロス)、AA04は同じエアフィルターが使えます。
尚、その他カブの適用部品は下表の通りです。
【50cc以上】
【50cc未満】
交換方法
エアフィルターは写真赤枠の部分で、レッグシールドの裏側にあります。カブプロ の場合、特に外装を外す必要はないため、すぐにエアフィルターにアクセスできます。
固定はネジ5本で止まっており、エアフィルターの4隅+中央下にあります。写真では右上と右下のネジは写ってませんが、ハンドルを右に切って車体左側に回り込めば見えます。(以降の写真は車体左側からです)
カバーを開けたところです。純正品の鮮やかな緑色のろ紙は見る影もなく、くすんだ緑色のフィルターが見えます。20000km超でオークション購入したカブプロ ですが、一度も交換していない可能性が大です。
新旧比較です。エアフィルターカバーの裏面には、結構な土が堆積していたため、極端に悪い環境で使われていた可能性があります。
ボックス内部はエマルジョン化したブローバイガスが溜まっていたので、拭き取ります。
また、ドレンチューブを外して、中にたまっているものもウエスで拭き取ります。ドレンチューブはクランプで止まっており、プライヤーやペンチなどで挟んで外します。その後は、逆の手順で、新品のフィルターの組み付け、カバーの取り付け、ネジを締めて終了です。
まとめ
24000km使用したエアフィルターを交換しましたが、交換のタイミングは完全に逸していた状態でした。使用環境はユーザーごとにそれぞれ違うので、推奨の交換頻度はやはり目安程度に考えることが大事です。
特に個人売買で購入した中古車は、それまでの使用状況がわかりません。また、現状渡しが通常なので、走行距離に関わらず、確認が必要な部品の一つですね。